※本記事は、リニューアル以前(旧・ムーサの芸術論)のアーカイブです。KAFUNの思考の原点として、当時のまま公開しています。
日本のグラフィックデザインには仲條正義さんがいる。
そんなことが当たり前で、仲條さんの仕事を見ては「ああ、日本のデザインは大丈夫」と、意味不明に安心してた。そんなことがもうままらなく、仲條さんの訃報に接して衝撃を受けてます。
いつだって、とびきりデザインがうまくて、抜群におしゃれ。資生堂や花椿には素晴らしいデザイン遺伝子が育まれてきた。そして、それは日本の文化アセットでもある。間違いなくその一翼をになったのが仲條さんだと思う。
本棚にある《花椿ト仲條》は、ティボール・カルマンの《Perverse Optimist》と並んで私のバイブルの一つであり、何度ページをめくったことだろう。見て!この付箋の数🤣



ところが、「デザイン」を哲学的に語るムーブメントをよそに、江戸っ子の仲條さんは、いつも飄々とこう言っていたのだ。
たかが、グラフィックデザインでしょ?
そうなんです、
仲條さん。
たかが、グラフィックデザイン。
でも、あなたほど見事に目をつぶってもできるみたいに自由にデザインしていた人は見たことないんです。
いつか、仲條さんに相応しいお仕事をお願いするのが夢の一つだったんだけども。
たかが、デザイン。されどデザイン。
たかが、人生。されど人生。
楽しもう、私たち。
沢山のインスピレーションを下さったことに感謝し、ご冥福を心からお祈り申し上げます。






コメントを投稿するにはログインしてください。