※本記事は、リニューアル以前(旧・ムーサの芸術論)のアーカイブです。KAFUNの思考の原点として、当時のまま公開しています。

知る人ぞ知る日本のアーティス・デザイナーを紹介するシリーズです。有識者には知られていると思いますが、インテリア好きの人にすらアルネ・ヤコブセンのセブンチェアやみんな大好きハンス・J・ウェグナーのワイチェアほどメジャーではない日本ポストモダン・デザインの鬼才・内田繁の椅子についてご紹介します。

内田繁デザインは、メトロポリタン美術館やサンフランシスコ美術館ほか永久コレクションいりしてる名品がたくさんあるんだよ。

なぜなら、最近ようやく再評価されている倉俣史郎に引き続き、倉俣とならぶ日本ポストモダン・デザインの鬼才・内田繁のプロダクトデザインアーカイブをしっかり保存してる機関が香港の M +ミュージアム だとということに愕然としているのです、私は。日本人が誇って世界に出ることができる唯一無二のジャンルは芸術工芸ですので、その資産を公共機関が蔑ろにしていることは本当に残念なことです。

さ、気を取り直して、名品がたくさんある内田繁デザインの椅子を3つ紹介します。



1つめ『ニルヴァーナ・チェア』」。


©︎Shigeru Uchida Design

涅槃椅子のあしもとは、しゅるしゅる愉快な曲線。細いエナメル加工したスチールはやわらかい紐みたいにリラックス。

黄銅鍍金の半円アーム

座面のマットブラックの●

エナメルスチールの黒く細い直線—と曲線~~~

シンプルな幾何学フォルムの組み合わせなのき、仏がはだしで体を横たえ涅槃するような瞑想空間と時間をたゆたえてる。

椅子の幾何学エレメント3種類は永遠のゆとりをあらわす曲線をどう入れるかが鍵ですね。

2つめ『岡崎の椅子』。


©︎Shigeru Uchida Design, @mplusmuseum 

赤と黄色

正面からみると鮮やかなカラーブロックが目を引きます。

が、

この椅子の美しさは、真横です😤😤😤

正面の面がサッと消えて、線の世界へ。〈コ〉の字に細い線が縦にスゥッと交差する。この軽やかさ。切り替わるきもちよさ。

色と面・線に凝縮したこのフォルム。内田繁が「椅子の原型」とよんだ由来を確認するには、岡崎市美術博物館にいきましょう。設置されてるタイミングだと実際に座れますよ!

3つめメトロポリタン美術館の永久コレクションに収蔵されてる『セプテンバー』(1977)。


©︎Shigeru Uchida Design

△○□ 

です。以上😌
なミニマルデザイン。

77年当時、あまりにヒップだったので、細く黒いスチール椅子は、以降大流行りしたのでした!スタルクにもこのパスティーシュ(作風模倣、ってかアンサーソングというか)かなという椅子があります。

ところで、余談。

むかーし、むかし。内田さんがデザインした某ショップのオープニングでお会いしたことがありますが、粋。という言葉が血肉化した方でした。

日本のデザイン言語をつむいでくれた数少ない先駆者のひとりでもあります。頑張ろう。

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